第7のサヨナラ
夜のヴ
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ジンロ
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その1
ミキが選んだのは
赤なカラ
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ドレスだ
ピンク色を選んだ人が大半で
同席するテ
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ブルの中で当た
たの
私一人だけだ
当た
た人はどうぞ前にいら
て下さい
司会者が言う
当選者はミキからプレゼントを受け取ることにな
ているらしい
私は黙
ておこうと
オレンジ色の札を手元に隠したが
目ざとく
見つけたアイリが
ナオ当た
と騒ぎたて
前へ行かざ
るを得なくな
てしま
ごめん
当た
私がそう言
オレンジ色の札を差し出すと
ミキは
何で謝る
のよ
と小さく笑
ほらとカメラマンを指差して
私の背中に
手を添え
大きくに
こり微笑んだ
いつものミキとは全然違
ていた
可愛いというより
キレイで
たくましささえ感じた
結婚には
独特のパワ
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があると思う
以前
務めていた職場に
寿退社を間近に控えた人がいたが
その人が放
ていた
幸せのオ
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もすごいものがあ
それまで
少しでもミスをすると
いつまでもネチネチ責め続ける
陰険な人だ
たのが
大丈夫よ
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大したことない
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人が変わ
たように愛想がよくな
ありえない話だけど
世の中が
そんな風に結婚を間近に控えた人
ばかりだ
たら
極端な話
戦争もなくなると思う
それぐらい
結婚は愛に満ちている
許しに満ちている
スポ
トライトの中心にいるミキをぼんやり眺めながら
いつか結
婚する時がきたら
自分も彼らのように
強く
優しくなることが
できるのだろうか
そんなことを考えた
少なくとも
今の私には
ミキの姿は眩しすぎて
直視することは
できそうになか
ナオ
飲みすぎじ
ない
んどぷ
どぷ
空のグラスにワインが注がれる
ウエイタ
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が立ち
たところで
レイコに注意された
どうかしたの
ううん
別に
私は新しいグラスをあお
笑顔を作
その日
原宿にある結婚式場で
私は
古い友人の結婚式に参加していた
新郎も
新婦も
同じ高校時代の同級生だ
その当時から続く10
年に及ぶ
長年の恋がようやくゴ
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ルを迎えたというのだから
びも嬉しさも倍
本来であれば嬉しくて仕方ないはずの結婚式だ
たが
私は
月程前に
付き合
ていた彼と別れたばかりで
ひどく疲れていて
それどころではなか
何かあ
 
もしかして
カレシ
レイコの
カレシ
という言葉の語尾が
心なしか上が
て聞こえ
28歳にもな
いつまで高校生みたいな話し方をするのだ
ろう
思わず笑
てしま
た私に
レイコが怪訝な顔をする
ううん
私は首を振る
それよりさ
あれ見てよ
レイコが体を寄せてくる
声を潜め
あの子
格好いいよね
と言
レイコが指差す
その細く長い指の先には
先ほど写真を撮
てくれた若いカメラマンの姿があ
アシスタントか何かじ
ないか
と思うくらい若い
|
ツ姿がま
だあどけなか
着慣れていないのだろう
 
レイコは
私の気のない返事にも構う様子はなく
左手の薬指には
めた
16カラ
トのチ
コレ
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トのような大きな指輪をつけたり
外したりしながら
カメラマン
二次会とか行くかなあ
と呟
いた
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