第5のサヨナラ
おばあち
んが末期がんになりました
その3
みゆき
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ママは
おばあち
んと二人きりで過ごす時間が気詰まりで
お見舞いに行く時は
必ず
私を誘
もともと
折り合いの悪い
嫁姑だ
毎年
正月になると実家に帰るのが恒例だ
たけど
それを除けば
どんなに誘われようと
実家に顔を出すこともなか
正月のイベントさえも
部活とかいろいろあ
て可哀相じ
ない
私をダシにして
私が中学校にあが
た年に
とりやめにした
何でも子供に頼るな
|
以前であれば
瞬時に
そうだそうだ
とか
それが大人なら
大人になんかなりたくない
てレスがあ
けど
今はもう
何もない
ねえ
みゆき
たら
ちに越してきてから
一度だけ
お見舞いに行
たことがある
その時
おばあち
んは
意識が朦朧としていて
私のことが誰なのかもよく分からなくな
ていて
はるみ
はるみ
と私のことをママの名前で呼んだりした
でも
完全にボケてしま
たかというと
そういうこともなくて
パパとママが席を空けている間
窓の外を見ながら突然
東京の空とは
比べもんにならんくらいキレイやろ
と呟いたり
して
その横顔には
何もかも分か
たような
そんな落ち着きがあ
私は怖くな
あれから一度も病院に行
ていない
おばあち
んが末期がんになりました
それは
たくのデタラメだ
でも
そうすれば
誰かが構
てくれるような気がした
確かに
半端じ
ないくらいレスはあ
たけど
次から次へと飛び込んでくるのは
見知らぬ人のつぶやきばかりで
良心がとがめる
ていうか
むしろ
そうしなければ
誰も構
てくれないのか
て思
悲しくな
明美やリカが
自分に関係のない言葉でつぶやくのが嫌で
それを見たくない一心で
一時期
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しまく
誰でもいいから
何でもいいから
あいつらの言葉を
埋め尽くしてしまいたか
たけど
今は
そのボリ
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ムが逆に
私を苦しめている
立ち上が
窓の外を見る
嫌になるくらい
空だけが
本当にキレイだ
悲しくな
たら
空を見よう
そう教えてくれたのは
小学校の時の担任の先生だ
クラスメイトの一人が
親の都合で転校しなければならなくな
送別会の席上で言
たのだ
君たちはこの空を通して
とつなが
ている
みんなの興味を引きたいばかりに
を見た
とウソば
かり言
ている
どうしようもないクラスメイトだ
でも
先生の言葉に
親しくも何ともなか
たくせに
私を含め
みんながその別れを惜しんだ
大縄跳びの時に
失敗すると
鬼みたいな赤い顔にな
て怒る
ても厳しい先生だ
あんまり好きじ
なか
たけど
その言葉
だけは
不思議と心の中に染みた
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