最後のサヨナラ
サヨうであるナラば
いざゆかん
その4
よりよい被写体を探すのではなく
自分から作り出すようにしたのは
その頃からだ
キレイな女に
暴飲暴食を強要した
脂汗と熱気とで化粧がはげる様が美しいと思
自慰行為で
絶頂に到達する瞬間と
直後の瞬間を撮
快感と虚しさの一線が
人生そのものだと思
新宿の大通りで
デパ
|
トから振り子の大時計を落下させた
長針と短針が
行き交う雑踏の中で
バラバラになり
互い違いの方向を指すのを
滑稽だと思
はじめのうちは
頭を下げて撮影を依頼していたのが
そのうち
こんなパフ
|
マンスをしてみたいと
向こうから売り込んでくるようにな
そうなると
それまで
酷評していた批評家も
編集者も
広告屋
手の平返したように
面白が
てくれるようにな
一方で
批判も増えた
特に写真家連中には
軽んじられた
現実を映し出してない
多くは
ヤラセだ
幼稚だ
という意見だ
かつて
沖縄のサンゴ礁に自ら傷をつけて
それを撮影して
沖縄
の環境破壊の現状を訴えたカメラマンがいたらしい
その話を聞いた時はバカなことをする
そう思
たが
気がつけば
自分も似たようなことをしている
だが
それがどうした
と思
たとえば
イラクのフセインの銅像は
政権崩壊時
民衆とカメラ
マンによ
8度
倒されたと聞く
それをヤラセだというので
あれば
女のとび
きりの表情を収めるために
何度も何度も
が遠くなるまで撮り直す
そのこだわりは何とする
たとえば
生まれてこの方
一度も浮気をしたことがないという
お固い主婦をラブホテルに連れ込んで
初めての浮気を演出したと
する
そこに臨場感がないという理由で
自身が女に手をつける
その手口が汚いというなら
|
|
のイメ
|
ジ広告で
整形顔の
モデルに
自然な笑顔をお願いします
とい
不自然なまでに
無数のシ
|
を切り続けることの厭らしさは何とする
ありのまま
て何だ
バカ
伝えたいものなんて
何もねえよ
バカ
Copyright©2010 be Nice Inc. All rights reserved.